手で解くプリントさわる管理会計 Day03 株主資本等変動計算書 / 前半が問題、後半が解答・解説(A4横)。表1枚ぶん
問題さわる管理会計 Day03 株主資本等変動計算書変動計算書名前 ______________ 日付 ____ / ____

うすい色の欄が16か所あいています。① から順に、電卓で計算して数字を書き入れてください。手がかりは、すでに入っている太字の数字(与件)と、列見出しの下の行にある式のヒントです。斜線の欄は、そこに数字が入らないところなので、そのままにしてください。答え合わせは後半の「解答・解説」のページで。

ABCDEFGH
1ASTRA — 株主資本等変動計算書
2単位: 千USD。列が「資本の内訳」、行が「増減の原因」。★どの原因が、どの内訳を動かすかを見る表です。
3
4増減の原因資本金資本剰余金利益剰余金AOCI株主資本 合計メモ
5(1)(2)(3)(4)(5)(6)=(2)+(3)+(4)+(5)
6期首残高8001,9004,250-50①ここから1年が始まる
7新株発行300600②★株主から入ってきたお金。利益とは関係ない
8当期純利益500③★損益計算書とつながる1行
9現金配当の宣言-150④稼いだ利益を株主に配る
10自己株式の取得-100⑤★費用ではない。利益剰余金は動かない
11その他の包括利益(OCI)-50⑥★純利益には入らないが、資本は動かす
12
13期末残高⑦⑧⑨⑩⑪★次期の期首になる
14検算(期首+増減)⑫縦に足しても横に足しても同じ
15
16【この表から出る数字】
17見るもの値式・意味
18包括利益(純利益 + OCI)⑬純利益500 + OCI(−50)
19配当性向⑭マイナスの配当を正に直して割る
20株主資本の当期純増⑮増減の合計と一致する
21利益剰余金の構成比⑯★高いほど自力で積んだ会社
さわる管理会計 Day3 — 株主資本等変動計算書 / https://sawaru.world/kanri/day03-1さわる管理会計 Day03
解答・解説さわる管理会計 Day03 株主資本等変動計算書変動計算書
ABCDEFGH
1ASTRA — 株主資本等変動計算書
2単位: 千USD。列が「資本の内訳」、行が「増減の原因」。★どの原因が、どの内訳を動かすかを見る表です。
3
4増減の原因資本金資本剰余金利益剰余金AOCI株主資本 合計メモ
5(1)(2)(3)(4)(5)(6)=(2)+(3)+(4)+(5)
6期首残高8001,9004,250-50① 6,900=SUM(C6:F6)ここから1年が始まる
7新株発行300600② 900=SUM(C7:F7)★株主から入ってきたお金。利益とは関係ない
8当期純利益500③ 500=SUM(C8:F8)★損益計算書とつながる1行
9現金配当の宣言-150④ -150=SUM(C9:F9)稼いだ利益を株主に配る
10自己株式の取得-100⑤ -100=SUM(C10:F10)★費用ではない。利益剰余金は動かない
11その他の包括利益(OCI)-50⑥ -50=SUM(C11:F11)★純利益には入らないが、資本は動かす
12
13期末残高⑦ 1,100=C6+C7⑧ 2,400=D6+D7+D10⑨ 4,600=E6+E8+E9⑩ -100=F6+F11⑪ 8,000=SUM(C13:F13)★次期の期首になる
14検算(期首+増減)⑫ 8,000=G6+SUM(G7:G11)縦に足しても横に足しても同じ
15
16【この表から出る数字】
17見るもの値式・意味
18包括利益(純利益 + OCI)⑬ 450=E8+F11純利益500 + OCI(−50)
19配当性向⑭ 30.0%=-E9/E8マイナスの配当を正に直して割る
20株主資本の当期純増⑮ 1,100=G13-G6増減の合計と一致する
21利益剰余金の構成比⑯ 57.5%=E13/G13★高いほど自力で積んだ会社

答えの出し方

  1. ① G6 =SUM(C6:F6) → 6,900 … 期首の4つを足したもの
  2. ② G7 =SUM(C7:F7) → 900 … 資本金 + 資本剰余金
  3. ③ G8 =SUM(C8:F8) → 500 … 利益剰余金だけが増える
  4. ④ G9 =SUM(C9:F9) → -150 … 利益剰余金だけが減る
  5. ⑤ G10 =SUM(C10:F10) → -100 … 資本の払い戻しにあたる
  6. ⑥ G11 =SUM(C11:F11) → -50 … AOCIだけが動く
  7. ⑦ C13 =C6+C7 → 1,100 … 期首 + 新株発行
  8. ⑧ D13 =D6+D7+D10 → 2,400 … 期首 + 新株発行 + 自己株式
  9. ⑨ E13 =E6+E8+E9 → 4,600 … 期首 + 純利益 + 配当
  10. ⑩ F13 =F6+F11 → -100 … 期首 + OCI
  11. ⑪ G13 =SUM(C13:F13) → 8,000 … 期末の4つを足したもの
  12. ⑫ G14 =G6+SUM(G7:G11) → 8,000 … 期首合計 + 各原因の合計。G13と一致する
  13. ⑬ C18 =E8+F11 → 450 … ★損益計算書に出ない利益まで含めた1年の成果
  14. ⑭ C19 =-E9/E8 → 30.0% … 配当 ÷ 純利益。稼ぎのうち何%を配ったか
  15. ⑮ C20 =G13-G6 → 1,100 … 期末合計 − 期首合計
  16. ⑯ C21 =E13/G13 → 57.5% … 自分で稼いで貯めた分の割合

【解説】変動計算書

この表は「1行=1つの原因」でできています。7行目の新株発行は資本金と資本剰余金だけを動かし、8行目の純利益は利益剰余金だけを動かす。どの原因がどの内訳に効くかを、列で見分ける表です。G13(期末合計)を選ぶと、参照元が C13〜F13 の4つだと分かります。

8行目の当期純利益500が、この表の入口です。損益計算書の最後の行(Day1の C19)がここに来ます。そして E13(期末の利益剰余金)は貸借対照表(Day2の F20)へ渡ります。3つの表は、この2本の線でつながっています。Day12でまとめて見ます。

自己株式の取得(10行目)が利益剰余金を動かさないことに注意してください。自社株を買い戻すのは費用ではなく、株主への資本の払い戻しです。損益計算書には出てきません。ここを費用だと思うと、純利益と株主資本の動きが合わなくなります。

包括利益(C18)は 450 です。純利益500に、OCIの −50 を足したもの。純利益には出てこないが資本は動いているという部分が、AOCI(F列)に溜まっていきます。為替換算や年金の再測定がここに入ります。「1年でいくら稼いだか」を株主の立場で見るなら、純利益ではなく包括利益です。

検算の仕方。G14 は「期首合計 + 各原因の合計」で、G13(期末の内訳を足したもの)と必ず一致します。縦に足しても横に足しても同じ数字になるのが、この表が正しく組めている証拠です。

さわる管理会計 Day3 — 株主資本等変動計算書 / https://sawaru.world/kanri/day03-1さわる管理会計 Day03